「GA4が難しい。PVを知りたいだけなのに」Googleアナリティクス初心者が最低限見るところ

Web担当者のための「GA4×AI」実践ガイド配布中

GA4の基本からAIプロンプトまで、現場で「すぐ使える」知識を厳選して収録しました。

→無料のeBookをダウンロードする

※新規タブでフォームが開きます。

「ただアクセス数を知りたいだけなのに、どこを見ればいいのか全くわからない」

Googleアナリティクス(GA4)を導入した方の多くが、まずはこの壁に直面するのではないでしょうか。初見殺しの複雑なメニュー、聞き慣れないカタカナ用語、そして「探索機能を使わなければ高度な分析はできない」という専門家のアドバイス。

Googleアナリティクスのトップページのイメージ
「本当に知りたいこと」がわからないGA4の初見殺しトップページ

これらが、GA4を「開くのが億劫なツール」に変えてしまっています。

「GA4が難しい」と感じる方は、以下のような状況に陥っていないでしょうか。

  • 「PV(ページビュー)」という指標が見当たらず、基本の数値すら把握できない
  • メニューが多すぎて、昨日見たレポート画面にたどり着けない
  • 「探索機能」が難解すぎて、設定をいじっているうちに時間が溶けてしまう

今でこそGA4を使い慣れている私ですが、旧アナリティクス(UA)から切り替えた頃のことを思い返すと、上記のようなことで悩んでいました。

ではどうすれば良いか。GA4アレルギーを克服する最短ルートは、GA4の画面を毎日5分だけ見てアクセス数を把握すること。「毎日画面を見る」ということが大切です。

全ての機能を使いこなそうとする必要はありません。必要な最小限の画面だけを特定し、そこだけをチェックする。この「割り切り」こそが、Webマーケティングを停滞させないために必要です。

この記事では、初心者が挫折せずにGA4を実務に組み込むためのステップを3段階に分けて解説します。ご自身のレベルに合わせて、少しずつ前進してみましょう。

この記事を読むとわかること
  • GA4における「表示回数(PV)」の具体的な確認手順
  • サイト状況を把握するために優先して見るべき3つの基本レポート
  • 効率的にデータへアクセスするためのブックマーク活用法とカスタマイズ術
  • 運用実務で最低限押さえておくべき主要な5つの指標解説
  • 初心者がGA4への苦手意識を克服し、分析を習慣化するための考え方

この記事の著者

屋嘉比 馨
Kaoru Yakabi

ボーダーヘイズ・ジャパン代表
/ ウェブ解析士 / Udemy講師

上場企業のインハウスマーケターとして営業リード・採用獲得のWeb戦略に従事したのち独立。「Webマーケティングの民主化」をミッションに、中小企業への計測環境構築やAI活用支援を行う。Udemyでは受講生8,000名超、ベストセラーコース多数。

読みたい場所にジャンプ

コツ:見るべき画面を極限まで絞る

まず初めに、GA4を見るときのマインドセットから。

GA4が「難しい」と感じる最大の理由は、メニューや機能が多すぎることにあります。

デフォルトのGA4のレポート画面は、あらゆるサイトの形態に対応できるよう設計されているため、一般的なWebサイトの運用には必要のない情報が多く含まれているのです。情報過多な状態で画面を眺めても、頭が混乱するだけで意思決定にはつながりません。

まずは、「自分の業務に直結する画面だけを見る」ということを意識してみましょう。では、「見るべき画面」とは何か、次のセクションから解説していきます。

レベル1:ページビュー(表示回数)を確認する

「ページビューはいくつ?」というのは、Webサイト運用中に最も多くもらう質問の1つです。ですが、GA4の画面内で「ページビュー」という項目を探しても見つけることはできないので戸惑うのではないでしょうか。

GA4で「ページビュー」に当たる指標は、「表示回数」という名前で表示されています。「ユーザーのブラウザにページが何回表示されたか」という意味です。

GA4で月別のページビューを表示する方法は以下の通りです。

STEP
ページとスクリーンのレポートを開く

「レポート」メニューの「ユーザーエンゲージメントとユーザー維持率の把握」から「ページとスクリーン」を開き、自社のサイトがどの程度見られているのかを確認することから始めてください。

レポートメニューからページとスクリーンレポートにアクセスするイメージ
STEP
日付期間を設定する

右上の日付表示の部分をクリックし、カレンダーからレポートに表示したい期間を選びます。

レポートの日付期間を変更するイメージ
STEP
月別表示に切り替える

レポート右上の「日」の箇所を「月」に切り替えます。

折れ線グラフの上にカーソルを重ねた時に表示される「合計」が、その月のページビュー数です。

レポートの日付表示を月に変更したイメージ

注意が必要なのは、GA4はプロパティの設定時期や運用環境によって、左メニューの項目名や構成が微妙に異なるケースがあるという点です。GA4のメニュー項目はカスタマイズが可能なので、「人によってメニューが違う」ということが発生します。

他者の画面と自分の画面が多少違っていても、慌てる必要はありません。設定したばかりのアナリティクスのアカウントであれば、基本的には「ユーザーエンゲージメントとユーザー維持率の把握」の中に、ページビュー数を確認できる「ページとスクリーン」のレポートがあると覚えておきましょう。

「ページとスクリーン」が見つからない

稀に、レポートメニューの中に「ユーザーエンゲージメントとユーザー維持率の把握」という項目自体が見つからないということもあるかもしれません。その場合は、以下の画像のように「エンゲージメント」というメニューがないか探してみてください。

ページとスクリーンのレポートがエンゲージメントメニューの中にあるイメージ

それでも見つからない場合には、レポート項目自体がカスタマイズされてしまっているのかもしれません(他の人から引き継いだGA4など)。

GA4のレポートのカスタマイズ方法は少し特殊なので、以下の記事で詳しく解説しています。以下の記事がヒントになると思いますので、頑張って読み解いてみてください。

これで「どれくらいのPVがあるの?」という質問には答えられるようになったはずです。とりあえず今日はここまで見られればOKです。明日も同じレポートを見てみましょう。

小技:よく見るレポートをブックマークしておく

あまり知られていませんが、GA4のレポートはそれぞれ固有のURLを持っていますので、ブックマークしておけば見たいレポートをダイレクトに開くことができます。

レポート画面をブックマークに登録するイメージ

GA4の画面がモタモタしてイラつく場面も多いと思いますが、ブックマークで直接開けば、それも少しは解消されるはずです。また、「GA4のこのページ見て」とチームメンバーに共有する時にも、見ているレポートのURLを共有すれば齟齬も少なくなります。小技として覚えておきましょう。

レベル2:3つの視点からレポートを見る

表示回数の確認に慣れてきたら、次は以下の3つの視点でレポートを見てみましょう。

  • 誰が
  • どこから来て
  • どのページを見たか

GA4には膨大なメニューがありますが、サイトの規模や傾向を把握するだけであれば、この3つさえ押さえておけば問題ありません。それぞれ以下のレポートに対応しています。

誰が(ユーザーレポート)

ユーザーレポートは、サイトにどんなユーザーが来ているのかを把握するために使います。

左側メニューの「ユーザー > ユーザー属性」のレポートを開いてみましょう。ここでは、ユーザーの「地域」「性別」「年齢」を見ることができます。

ユーザーレポートのイメージ
年齢や性別が表示されない場合

なお、ユーザーの年齢や性別は、「Googleシグナルのデータ収集」を有効化していなければ取得することができません。レポートに数字が表れていない方は、以下の手順でGoogleシグナルをオンに設定しておきましょう。

Googleシグナルを有効化するイメージ

Googleシグナルを有効にする前のデータは遡って取得することはできません。

同じ「ユーザー」レポート内の「テクノロジー」では、ユーザーが使っている「デバイス」や「ブラウザ」「画面解像度」を見ることができます。

テクノロジーレポートのイメージ

どこから(ユーザー獲得/トラフィック獲得)

ユーザー獲得レポート、トラフィック獲得レポートでは、ユーザーが流入したきっかけを知ることができます。

例えば検索エンジンから訪れたのか、SNSの投稿か、あるいは広告経由かといった情報です。近年では、生成AIから流入した情報も補足することが可能です。

ユーザー獲得とトラフィック獲得の違いは、分析の対象が「ユーザーの初回訪問(ユーザー獲得)」か「1回ごとの訪問(トラフィック獲得)」かというところにあります。

ユーザー獲得レポート

ユーザー獲得レポートでは、個々のユーザーがサイトを初めて訪れた際の流入元を確認できます。

ユーザー獲得レポートのイメージ

例えば「Google検索から訪れたユーザー」は、後日別の流入元から訪れても、「Google検索から訪れた」という情報は上書きされません。その流入元が、そのユーザーとの接点を作ったのかということを評価するために使います。

流入元として表示されている「Direct」や「Organic Search」などは、それぞれ以下のような意味になります。

項目名意味
Direct「直接」の流入です。ブラウザへのURL直打ち、ブックマーク(お気に入り)、公式アプリ、メールアプリ内のリンクなど、参照元となるデータがない場合に分類されます。
Organic SearchGoogle、Yahoo!、Bingなどの検索結果(広告枠を除く)からの流入です。いわゆるSEOによる集客を指します。
Referral個人ブログ、ニュースサイトなど、他のウェブサイトに貼られた「リンク」を辿って訪れた流入です。
Organic VideoYouTube、TikTok、Vimeoなどの「動画共有サービス」に投稿された動画内のリンクからの無料流入です。
Email「メールマガジン」などに記載されたリンク(計測設定をしている場合)からの流入です。
Unassigned「未割り当て」の意味です。GA4がどのグループにも分類できなかった流入です。
Paid SearchGoogle広告やYahoo!検索広告などの、いわゆる「リスティング広告(検索連動型広告)」からの流入です。
DisplayGoogleディスプレイネットワーク(GDN)などを通じて配信されたバナー広告などの「ディスプレイ広告」からの流入です。

トラフィック獲得レポート

トラフィック獲得レポートは、ユーザーが訪れたすべての訪問を対象にします。

トラフィック獲得レポートのイメージ

例えば、同じ人が1回目はGoogle検索から訪れて、2回目はSNSの投稿から訪れた場合、それぞれ別の流入元として集計されます。初回訪問に限らず、訪問数のボリュームが多い流入元を把握することが可能です。

流入元として表示されている「Direct」や「Organic Search」などは、前述のユーザー獲得レポートと共通です。

より詳しい流入元を知りたい場合

「Direct」や「Organic Search」だけでは大まかすぎる場合は、より細分化して見ることも可能です。

以下の画像のように、レポートの表の上の「セッションのメインのチャネル…」となっている箇所をクリックし、「セッションの参照元/メディア」に切り替えてみましょう。「google / organic」など、より詳しい参照元を知ることができます。

トラフィックレポートの分析軸を詳細化するイメージ

GA4で流入元を把握する方法について、詳しくは以下の記事で解説しているのでご覧ください。


「ユーザー獲得」と「トラフィック獲得」、結局どちらを見ればいいの?と迷う場合には、とりあえず「トラフィック獲得」のレポートを見ておけば問題ありません。「毎回の訪問がどこから発生しているのか?」という点をシンプルに把握できるためです。

どのページを見たか

ページビューを把握するために使った「ページとスクリーン」レポートでは、サイト内のどのページがどれくらい見られたかを把握することができます。

ページとスクリーンレポートのイメージ

この3つの視点を持つだけで、サイトの現状を色々な角度から把握できるようになります。

あれもこれもと欲張らず、まずはこの3枚のレポートを行き来する習慣をつけてください。これだけで、実務報告に必要な情報の8割は揃います。

レベル3:標準レポートを自社用にカスタマイズする

「自分が見たいデータにたどり着くまでに、何度もクリックするのが面倒だ」と感じるようになったら、脱GA4初心者の一歩手前です。

GA4のデフォルトのレポート画面は、使い勝手が悪いのが当たり前だと考えてください。実務を効率化するためには、標準のレポートを自分専用にカスタマイズしてしまうのが正解です。

レポートの右上に表示される「レポートをカスタマイズ(鉛筆アイコン)」から、不要な指標を削除し、常に確認したい項目だけを並べ替えることができます。また、特定の切り口のみに絞ったレポートを保存し、左側のメニューに固定しておくことも可能です。

レポートをカスタマイズしてデフォルトにはないメニューを追加するイメージ
カスタマイズしてYouTubeからの流入とサイト内検索のレポートを表示した例

「GA4は与えられた画面を眺めるもの」という固定観念を捨て、自分が使いやすいツールに作り替えてみましょう。一度設定してしまえば、日々のレポートチェック時間をさらに短縮することができます。

レポートのカスタマイズ方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、余裕が出てきたらチャレンジしてみてください。

レポートを見るときに使う用語集

GA4のレポートを読み解く上で、用語の理解は避けて通れません。しかし、全ての用語を暗記する必要はありません。ここまで説明したレポートによく出てくる5つの用語(指標名)の意味を最低限覚えておきましょう。

アクセス数を測る指標

「アクセス数」というと、大抵の場合はページビュー(表示回数)のことを指す場合が多いですが、他にも「セッション」「ユーザー」という用語も使われます。

それぞれ以下のような違いがあります。

アクティブユーザーいわゆる「ユニークユーザー」や「ユーザー」と呼ばれるもの。サイトを実際に利用した実人数です。「サイトに何人が訪れたのか」を表します。
セッションサイトへの訪問回数です。「サイトへの訪問が何回あったか」を表します。
表示回数いわゆる「ページビュー」のことです。ページが表示された回数を表します。

アクティブユーザー、セッション、表示回数の関係性については、以下のように理解するとわかりやすいでしょう。

アクティブユーザー、セッション、表示回数の関係性を表した図解

ユーザー(アクティブユーザー)がサイトに訪問(セッション)し、ページを何回か表示(表示回数)させる、という流れになります。上記の画像の例では、アクティブユーザー数は「1」、セッションは「2」、表示回数は「4」となります。

実際のレポートでは、数百数千のユーザーデータの塊として表現されますが、ユーザー1人あたりに分解すると、上記のような概念になります。

ユーザー行動を測る指標

サイトに訪れたユーザーが「どのような行動を取ったのか」という行動を表す指標もあります。代表的なものとして、以下の2つを覚えておけば事足ります。

指標名意味
エンゲージメント率単にページを開いただけでなく、10秒以上の滞在や2ページ以上の閲覧など「意味のある訪問(セッション)」をした割合です。旧UA時代にあった「直帰率」の代わりとして登場しました。「サイトがどれだけ積極的に見られているか」という基準として使います。
キーイベント旧GAの「コンバージョン」に該当します。購入や問い合わせなど、サイト運営上のゴールとなる特定の行動を指します。
キーイベントは自分で設定するもの

キーイベントは自分自身で設定しなければ見られません。設定方法について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。

ここで紹介した5つの用語だけ覚えておけば、ほとんどのレポートで役に立つはずです。

まとめ

GA4を実務で活用する入り口として、最低限覚えておきたいレポートの見方について解説しました。

GA4が難しいと感じるのは、多機能すぎるがゆえに「全てを正しく使いこなさなければならない」というプレッシャーを感じるからです。しかし、実務において重要なのはツールの習熟度ではなく、サイトの状態を把握して次の一手を打つことです。

最初のうちは「探索」や「イベント」を使わなくてもかまいません。

まずは「表示回数(PV)」を確認するところから始め、慣れてきたら流入元や閲覧ページのレポートに範囲を広げてみてください。標準レポートを自分なりにカスタマイズし、GA4の画面に触れる時間を最小限に抑えることが、データ分析を習慣化させるコツです。

上司やクライアントから「もっと詳細なデータが見たい」「特定のボタンのクリック数を知りたい」と言われたタイミングで、初めてイベント設定や探索機能の活用を検討しても遅くはありません。

まずは毎日管理画面を触り、「GA4アレルギー」をなくすところから始めましょう。

レポートの使い方についてレベルアップしたい方は、以下の動画で全体像を把握してみてください。


より具体的な操作方法や、実用的な方法を動画で学びたい方は、私が提供している以下のUdemyコースの受講を検討してみてください。実際の画面操作を見ながら、最短ルートでGA4を使いこなすスキルが身につきます。

GA4導入時に必ずやっておきたい初期設定

GA4を導入した際に必ず行っておきたい初期設定について、動画を見ながら進められるチュートリアルです。

コースを受けることで、GA4のタグが正しく設定されているかを検証できるようになり、レポートなどの基本操作も把握できます。

Web担当者のための「GA4×AI」実践ガイド配布中

GA4の基本からAIプロンプトまで、現場で「すぐ使える」知識を厳選して収録しました。

→無料のeBookをダウンロードする

※新規タブでフォームが開きます。

屋嘉比 馨
ボーダーヘイズ・ジャパン代表
ウェブ解析士協会所属・ウェブ解析士。
ラジオ局、広告代理店などに勤務ののち、大手SIerのWebマーケティング担当に。主にオウンドメディア、広告運用にて営業リード・採用応募獲得に貢献。
2022年に独立し、ボーダーヘイズ・ジャパンを設立。
これまで100サイト以上の改善・計測環境構築に貢献した経験をもとにUdemy講師としても活動中。受講8,000人以上、Udemy Business認定コースも含めベストセラーコース5本を抱える。

YouTubeチャンネル

本サイトの内容を動画でも発信中です。文章で見てもいまいちよくわからないという方はこちらもご覧ください。

ブログの内容と若干異なる場合もございます。

記事へのご質問・ご指摘

コメントする

読みたい場所にジャンプ