【簡単リライト術】サーチコンソールでお宝キーワードを探す方法

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  • 「渾身の記事を書いたのに、全くアクセスが増えない」
  • 「狙ったキーワードで順位が上がらず、心が折れそう」
  • 「自分の想像と、読者が実際に検索している言葉がズレている気がする」

ブログを運営していると、こうした悩みに必ず直面します。

せっかく時間をかけて書いた記事が誰にも読まれないのは、本当につらいですよね。ですが、その記事たちが必ずしも「失敗」とは限りません。あなた自身もまだ気づいていない「お宝キーワード」が眠っているだけかもしれないのです。

ここでいう「お宝キーワード」とは、あなたが当初想定していなかったものの、読者が実際に検索してあなたのサイトに辿り着いている「需要のある言葉」のことです。

たとえ記事の中身を大きく書き換えなくても、このキーワードを正しく見つけ出し、適切にタイトルへ組み込むだけで、クリック数が10倍以上に跳ね上がることも珍しくありません。

「データ分析なんて、専門知識が必要で難しそう……」と感じるかもしれません。しかし、実はお宝キーワードは、サーチコンソールの画面をたった数回クリックするだけで見つかる場合がほとんどです。

私自身、サーチコンソールのデータを眺める中で、この「読者との答え合わせ」を行う重要性を何度も実感してきました。

本記事では、サーチコンソールを使って「お宝キーワード(検索クエリ)」を発掘し、記事を大きく成長させるための手順を解説します。

この記事を読むとわかること
  • お宝キーワードの発見によって劇的に改善した成功事例
  • サーチコンソールのデータからお宝キーワードを特定する3ステップ
  • 検索意図のズレを解消するタイトルの書き換えとリライト術
  • リライト後に必須となるインデックスリクエストと効果測定の方法

この記事の著者

屋嘉比 馨
Kaoru Yakabi

ボーダーヘイズ・ジャパン代表
/ ウェブ解析士 / Udemy講師

上場企業のインハウスマーケターとして営業リード・採用獲得のWeb戦略に従事したのち独立。「Webマーケティングの民主化」をミッションに、中小企業への計測環境構築やAI活用支援を行う。Udemyでは受講生7,000名超・ベストセラーコース多数。

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「お宝キーワード」が効果を発揮した事例

「お宝キーワード」というものは簡単に見つかるものではありませんが、うまくサイトに反映することができれば大きな成果につながります。

ここでは、コンテンツにお宝キーワードを反映させることで劇的な成果が出た2つの事例をご紹介します。

事例1:クリック数が10倍以上に成長した「言い換え」の力

あるフィットネス関連の話題を扱う記事では、当初「〇〇のデメリット」というタイトルをつけていました。しかし、サーチコンソールのデータを分析すると、読者は「デメリット」ではなく「〇〇 やばい」という言葉で頻繁に検索していることがわかったのです。

記事の内容はそのままで、タイトルに「やばい」というワードを組み込んだところ、検索順位が2位前後に安定し、1日のクリック数が元々10〜15件だったところから、150〜200件へと10倍以上に成長しました。

現在では最もアクセスを集める記事の1つとなり、アフィリエイト収益も上がるようになっています。

事例2:放置していた記事が「収益記事」に化けた瞬間

とある専門職の離職について書いた記事の事例です。当初は「◯◯(職業名)が続かない理由」という検索意図を想定していましたが、データを見ると「◯◯(職業名) 末路」というキーワードで多くの流入があることに気づきました。

この「末路」というクエリ自体ですでに検索結果の2位にいましたので、それなりの流入はありましたが、タイトルにはこの単語が入っていませんでした。そこで、元のタイトルの意味合いを維持しつつ「末路」という言葉を足したところ、検索順位は1位を獲得し、表示回数(PV)が約2倍にアップ。アフィリエイトリンクのクリック数も大幅に増え、成約(収益)も発生するようになりました。


このように、自分たちが「こう検索されるだろう」と考えてつけたタイトルと、読者が実際に使っている言葉の間には、しばしば「ズレ」が生じます。

その小さなズレを、サーチコンソールに貯まったデータを分析して埋めることこそが、アクセスアップの最短ルートなのです。

放置気味のサイトはお宝が見つかりやすい

ちなみに、上記2つの事例は私がサイトM&Aで実験用に購入したサイトを伸ばしたものです。売りに出されているサイトの多くは長期間放置されていますので、お宝キーワードが見つかりやすいと感じます。

お宝キーワードを見つける3ステップ

サーチコンソールには膨大なデータが並んでいますが、闇雲に眺めてもお宝は見つかりません。

以下の3ステップで、「表示回数は多いけれど、クリックされていないキーワード」を探し、タイトルとのズレを探してみましょう。お宝キーワードが存在すれば、少ない労力で探り当てることができます。

サーチコンソールの初期設定

すでにサーチコンソールが導入済みという前提で進めます。初期設定がまだの方は、以下の記事を参考に設定してみてください。

STEP

クエリを表示回数の多い順に並べ替える

サーチコンソールの「検索結果」メニューでクエリタブを選択し、表示回数の多い順に並べ替えます。

クエリとは何か

クエリというのは、ユーザーが検索した語句のことです。「検索キーワード」と同じものだと捉えて構いません。厳密に言えば、「キーワード」はサイト運営者側が狙って設定するものですが、本記事では便宜上「クエリ」と「キーワード」は同じものとして扱います。

STEP

表示回数は多いのにクリックされないクエリを探す

並べ替えを行ったら、「表示回数はやたらと多いのに、あまりクリックされていないクエリ(キーワード)」がないか探してみましょう。

表示回数が多いということは、それだけ世の中に「その言葉で検索している人」がいる、つまり大きな需要(検索ボリューム)があることを意味します。

今回は「google バナナマーク」というクエリが見つかりました。このキーワードは私のサイトでは狙っていませんので、「お宝キーワード」の候補になります。

もっと上の方にもクリックの割合が低いクエリがありますが、これらはシンプルにSEOで負けているだけです。「狙っていないけど拾っているクエリ」を探すのがコツになります。

STEP

タイトルや記事内容との「ズレ」を特定する

最後は、見つけたキーワードと今のタイトルを比較する「答え合わせ」です。

前のセクションの事例でも出てきたように、自分は「デメリット」と書いたけれど読者は「やばい」や「末路」という強い言葉で探しているなど、読者の使う言葉とタイトルや記事内容がズレている場合はチャンスです。

そのキーワードが、記事の内容と大きくかけ離れていなければ、それがあなたのサイトを救う「お宝キーワード」になるかもしれません。

今回見つけた「google バナナマーク」は、私のサイトで扱うべきキーワードではないと判断したので見逃しますが、考え方の参考にされてください。

ちなみに「google バナナマーク」というキーワードは、キーワードツールでは月間検索回数が「0」となっていますが、サーチコンソール上では3ヶ月間で1500回表示されたことになっています。

ラッコキーワードで調査した例

キーワードツールだけ見ていると見逃しがちなキーワードも、サーチコンソールのデータから拾うことができる場合もあります。

このような手順で、ご自身のサイトに眠るお宝キーワードがないかを探してみてください。

読者の「検索意図」を最優先するリライトの深掘り術

見つけたお宝キーワードは放置せず、記事に組み込んでいきましょう。

単に文字を詰め込むだけでは不十分です。より確実に成果へ繋げるための、一歩進んだリライトのコツを解説します。

タイトルと「リード文」の連動性を高める

タイトルに「お宝キーワード」を採用したら、記事のリード文も必ずセットで見直すようにしてください。

例えば、自分たちは「メリット・デメリット」という冷静な比較を想定していても、読者が「末路」という強い言葉で検索している場合、彼らは単なる解説ではなく、その先に待つ「切実な体験談」を求めています。それなのに、タイトルで「末路」と謳いながら、リード文が型通りの淡々とした説明から始まってしまうと、読者は自分の期待していた内容と違うと感じて即座に離脱してしまうでしょう。

読者が検索窓に打ち込んだ言葉の熱量に寄り添い、この記事が読者の悩みにどう答えるのかを提示し直すような一文を冒頭に書き足すだけで、読者の体験は大きく向上します。

生成AIを「壁打ち相手」にして精度を上げる

タイトルの言い回しに迷ったり自分の考えが主観に偏りすぎていると感じたりした時は、ChatGPTやGeminiなどの対話型AIを、アイデアの深掘りのための壁打ち相手にするのが有効です。

作成した記事の内容をAIに読み込ませた上で、特定のキーワードで順位を上げるためのタイトル案や、現在のタイトルが適切かどうかの判定を求めてみましょう。

以下の記事内容と、キーワード「〇〇(見つけたお宝キーワードを入力)」の整合性をチェックし、読者の悩みに寄り添ったタイトル案を5つ出してください。
"""
記事の内容を入力
"""

こうしたプロンプトを投げかけ、AIが提示してきた客観的な視点や改善提案を参考にすることで、自分一人では思いつかなかったような、読者にとってより分かりやすく、かつ検索意図を的確に捉えた表現を見つけ出すことができるはずです。

生成AIと対話するためのプロンプトの書き方については、以下の記事で解説しています。

ニーズの乖離が大きければ「新記事」を検討する

本記事では「既存記事のタイトルを変える簡単なリライト」がテーマになっていますが、元の記事とキーワードの検索意図に大きな隔たりがある場合は、思い切って新しい記事を書き起こす判断も必要です。

例えば「◯◯(職業名) 末路」というキーワードで流入が増えた際、もし元の記事が「◯◯(職業名)への転職手順」を淡々と解説するような内容であれば、そこに無理やり「末路」の重い情報を詰め込むと、記事全体のトーンが崩れて既存の読者を困惑させてしまいます。

現在の記事が新しいキーワードの検索意図にマッチしていないと感じたなら、そのキーワードを主役にした別の記事を作成する方が得策です。既存の記事からは内部リンクで繋ぐことで、転職の手順を知りたい人には手順を、その先の現実を知りたい人には現実を、それぞれ最適な形で届けることができます。

記事を公開して終わりにするのではなく、読者の本音と向き合いながら、リライトで対応するか新記事を作るかを柔軟に見極めることが、サイト全体の評価を高めるコツでもあります。

タイトルを変えたら再インデックスをリクエストする

タイトルやページ内容に変更を加えたら、サーチコンソールから改めてインデックスをリクエストしておきましょう。

放っておいても自然にクローラーが回ってきて、いずれは変更が反映されますが、それには数日から数週間という時間がかかることもあります。

インデックスのリクエストは、サーチコンソール上部の検索窓に該当ページのURLを入力して「URL検査」を実行し、画面に表示される「インデックス登録をリクエスト」をクリックするだけです。

サーチコンソールからインデックス登録をリクエストするイメージ

リライトとセットで忘れず実施しておきましょう。

ただし、リクエストを送ったからといって即座に順位が確定するわけではありません。タイトル変更による評価の定着や、ユーザーの反応が数字に表れるまでには一定の時間が必要ですので、少なくとも1〜2週間は腰を据えてサーチコンソールでの推移を見守るようにしましょう。

インデックスリクエスト以外にも、記事を書いた後に行った方が良いことは、以下の記事でも解説しています。

モバイルでの表示や他の記事へのリンクなども一緒に見直しておくこともSEOに直結します。

まとめ:リライト後はしっかりモニタリングすること

タイトル変更やリライトを実施した後は、狙った「お宝キーワード」で実際に表示回数や順位、CTRが改善されているかをモニタリングしましょう。

アクセスボリュームが少ないサイトの場合、検索エンジンからの評価が貯まるまでに時間がかかるとされているので、すぐに効果が現れるとは限りません。数週間から数ヶ月の長期目線でデータを追うことが必要です。

キーワードの順位を定点観測する場合は、Looker Studioでレポートを作っておくと、その都度フィルタをかける必要がなく便利です。レポートの作り方については、以下の記事で解説しています。

サーチコンソールに溜まっているのは、「もっとこういうことが知りたい」という読者からのシグナルです。

まずは一本、過去の記事を選んで「お宝キーワード」を探すところから始めてみてください。

よくある質問(FAQ)

ここでは、サーチコンソールでお宝キーワードを見つけるフローについて、よくある質問をまとめました。

タイトルの言葉を一つ変えるだけで、本当にクリック数が10倍も変わるのですか?

はい、十分にあり得ます。事例1のように「デメリット」を「やばい」に変えただけで激増したのは、検索ユーザーがより感情的で切実な言葉を使っていたからです。Googleはユーザーが入力した「クエリ」と、記事タイトルの「親和性」を高く評価します。

内容が良くても、入り口の言葉がズレているだけで損をしている記事は、意外に多くあります。日々データを見て、その「ズレ」を探していくことが大切です。

アフィリエイトなどの収益記事でも、この手法は有効ですか?

むしろ収益記事こそ、サーチコンソールを定点観測すべきです。事例2の「末路」というキーワードのように、読者の「不安」や「強い興味」が反映された言葉をタイトルや本文で使うことで、単にPVが増えるだけでなく、購買意欲の高いユーザーを呼び込むことができます。その結果、成約率(CVR)も自然と向上していくはずです。

「表示回数は多いのにクリックされないクエリ」とは、具体的にどのような状態を指しますか?

「検索結果には出ているけれど、ユーザーに選ばれていない」状態です。例えば、表示回数が1,000回あるのにクリックが1桁なら、ユーザーの検索意図(知りたいこと)と、あなたの記事タイトルがマッチしていない可能性が非常に高いです。これがまさに「お宝」の原石といえます。タイトルをそのクエリに寄せるだけで、順位やクリック率は一気に改善します。

ただし、近年はAI Overviewが出現する機会が多いので、キーワードによってはいくら改善しても効果が出ない場合もあります。また、広告出稿の多いキーワードも、クリック率が低くなる傾向にあります。

キーワードツールで検索ボリュームが「0」の言葉は無視してもいいでしょうか?

いえ、無視するのはもったいないです。ツールで「0」と出ても、サーチコンソールで実際に表示回数が発生しているなら、それは紛れもない「生きた需要」です。ツールには載らないニッチな悩みや、最新のトレンドワードを拾えるのがサーチコンソールの強みでもあります。データが小さくても、読者の悩みを解決する話題なら迷わず対策しましょう。

タイトルを変えたら、本文も大幅に書き直す必要がありますか?

全てを書き直す必要はありませんが、「リード文(冒頭)」の調整は必須です。読者はタイトルを見て「自分の悩みが解決しそうだ」と思ってクリックします。冒頭でその期待に応える一文(例:「転職した結果どうなったのか、その末路が気になりますよね。実体験をもとに解説します」など)を添えるだけで、離脱される確率を下げられます。

もちろん、リード文の後のコンテンツを一緒に見直す方が、さらに効果的です。

再インデックスをリクエストした後、順位が変わるまでどのくらいかかりますか?

早ければ数時間から数日ですが、新しいタイトルに対するユーザーの反応(クリック率など)をGoogleが評価し直すまで、一般的には1〜2週間ほど様子を見る必要があります。数日で「上がらない」と諦めず、どっしり構えてデータを追ってみてください。

データが貯まるまでの間は、また別の記事のリライトに取り掛かりましょう。

リライトした結果、逆に順位が下がってしまうことはありませんか?

残念ながら、稀にあります。もし1ヶ月経っても数値が改善しない場合は、新しいキーワードが既存の内容と噛み合っていなかったか、元のタイトルの方が総合的な評価が高かった可能性があります。その時は、恐れずに元のタイトルに戻すか、別の切り口で再度リライトを検討しましょう。この試行錯誤こそが、サイトを強くする近道です。

単純なテクニックに走らず、「どうすれば読者の悩みを解決できるか」という本質を軸に据えることが重要です。

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屋嘉比 馨
ボーダーヘイズ・ジャパン代表
ウェブ解析士協会所属・ウェブ解析士。
ラジオ局、広告代理店などに勤務ののち、大手SIerのWebマーケティング担当に。主にオウンドメディア、広告運用にて営業リード・採用応募獲得に貢献。
2022年に独立し、ボーダーヘイズ・ジャパンを設立。
これまで100サイト以上の改善・計測環境構築に貢献した経験をもとにUdemy講師としても活動中。受講生4,600人以上、Udemy Business認定コースも含めベストセラーコース5本を抱える。

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